コラム1
動物を捨ててしまえる人が案外普通の人であること
動物を飼育することの責任、そして、乗り越えるべき様々な障害について



野良猫の保護と里親探しを20年近く続けながら、 増えてしまった猫は、2007年8月現在、20匹を超えています。
保護及び里親探しは現在も続けておりますので、この数は日々増減をしています。
恐らくは、今後も10匹を下回ることは、早々は無いものと半ば諦めております。

私自身は、いわゆる猫コレクターではありません。
猫との関わりについても、決して好き好んでやってきたものでもなく、特にそのきっかけは自宅玄関前の捨て猫に困っただけで、単に仕方が無かっただけに過ぎません。
つまり、ごくごく普通の、単なる猫好きの一人に過ぎないと思っていたのです。
ましてやボランティアなどということは、おこがましくてとてもいえるものではなく、、そんな意識は今現在もありません。
従って、猫を捨ててしまえるような人には怒りを覚えていましたが、こんな人はきっと特殊なのだと思っていたのです。

でも、どうやら違うようなのです。

2000年4月、私たち夫婦は里親が決まらず残った猫14匹をぞろぞろ引き連れて、引越しをすることになったのですが、 ごくごく普通の人である知り合いが、私に真顔で言ったこと・・・、 それは、「猫、全部連れていくの?」という一言。
「勿論」と答えた私に対して、彼は呆れた顔をしていました。

彼は、いわゆる優しいと言われる性格で、極めて常識的、周囲の評価も悪くはありません。
また彼に犬猫の事を聞くと、「好きですよ」と真顔で答えるのです。
でもその彼にとっては、動物達って、所詮そんなもの・・・なんですね。

この事は、ごく普通の人達の多くにとって、動物達ってそんなもの・・・なのでは無いかと感じさせてくれます。

行政で処分される犬猫が70万頭・・・、
猫の場合は行政の表立っての捕獲はありませんから、 実際は100万頭を超える犬猫が保健所に持ちこまれ、また、 捨てられているのではないかと思います。
それも、たった一年間ですよ。
大規模な都市の人口に匹敵します。

この数字を初めて知った時は、実に心底驚きました。
日本人は狂っていると、本当に思いました。
ですが、なんとなく、理由が見えてきたように感じています。

マルコ・ブルーノさんというオーストリア人が書かれた「東方犬聞録」によれば、 オーストリアでは犬を鎖につないでいると動物虐待になるそうです。
  
日本人から見れば日常的な光景なので、「えっ」って思ってしまいますね。

やはり、個人の意識の底には社会があります。
社会全体の意識の改革なくしては、本当の問題の解決にはならないのかもしれません。



飼育している動物・・・それは、紛れも無く「家族」であるということ。
だから、「捨てる」と言う選択は、どんなことがあっても、絶対に有り得ないのだと言うこと。
何があっても、終生飼育。

私自身たいした人間ではないので、とても偉そうなことを言える身分ではないのですが、でも、あまりに至極当たり前と私が思うことは、恐らくは、世間一般の常識ではないのではないのか・・・。
そう感じてしまいます。



そして、さらに言えば、
家族であるのだから、その紛れも無い家族であるペットに関することは、社会的な責任を果たすこと。
これも重要だと思うのですが、ないがしろにされている点です。
ペット飼育に関しての「法律責任」をまとめています。
長文過ぎて読みにくいかもしれませんが、是非、お読みください。
管理人の「願い」と「思い」を、思いっきり綴っているつもりです。

また、もし、迷惑を掛けたのであれば、誠心誠意対応すること。
決して、逃げてはいけません。
例えば、犬の咬傷事故などは代表的なことかとは思いますが、犬の処分と言う最悪の結果とならないように対応をして欲しいものです。
管理人が、あるボランティアさんから相談を受けて、示談書を作成した例があります。
もしもの時には、是非、参考にされてください。

トラブル・・・それを避けるためには、予め考えられる手を打つこと。
避妊去勢なんかは、その際たるものですね。

また、例えばペット不可住宅での動物飼育なんかでもそうでしょう。
子猫やケガした猫などを緊急に保護しなくてはならない場面・・・でてきますよね。
子猫の緊急保護と里親探しについてはこちらでまとめております
家主さんと、誠心誠意を尽くしてお話をしてみましょうよ。
案外、道が開けるかもしれません。
記事の趣旨は異なりますが、そんな経験の体験談を書いていますので、こちらの記事を参考にお読みください。
さらに、退去時の原状回復義務に関しても、責任を果たすべきところは、その責任を果たしましょう。
こちらをご覧下さい。これも、管理人の体験談を書いております。

また、分譲マンションであれば、ペット可への規約改正への道も開かれています。
分譲マンションのペット問題に関しては、管理人の不動産関連の仕事上の知識からまとめています。
こちらをお読みください。


さらに、ペット飼育が原因で、過失で他人に損害を与え、法律的な責任を負わなくてはならない場合には、これを保障する保険もあります。
(大手損害保険会社では、もれなく扱っています。)
これについては、こちらで紹介をしています。
特に、大型犬種、闘犬種を飼育の方は、是非、加入をご検討ください。

ペット愛好家の皆さん、ペットと生涯を共に過ごすために、頑張りましょう。



私管理人も野良の保護を始めてから20年近くになりますから、それこそ本当に色々な事がありました。
ペットを飼育し続けるためには、少なくない障害が横たわっています。
でも、今振り返ってみれば、結局は何とかなっているものです。
ペットを飼育し続けるための障害、それは、きっと乗り越えることが出来るものなのです。







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作成管理:ねこのおじちゃん