皆様、はじめまして。
私は今夏、猫の捜索事件に関わる機会があり、その活動中に、長年猫の里親探しをなさっている、B県在住Aさんとおっしゃる方から、猫捕り業者の存在についての情報を頂きました。
捜索中、猫の安否を心配して下さったAさんより、メールを頂いたことがきっかけで私も心配になり、いくばくかの情報を集めてみました。
下記は情報を下さったAさんのメールの抜粋です。
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私が懸念しているのは、B県には確実に業者らしき組織、それもアジア系(台湾人、中国人)の組織があるのではということです。
(海外へ純血種等を持ち出している組織。)
その根拠は、、、、
○○新聞というミニコミがB県にはあるのですが、先日「子猫上げます。子犬差し上げます。」と掲載をしていただきました。
電話を何人もの方からいただいたのですが、、。
日本人名を使った中国人、中国名を名乗った中国人、台湾に連れて行って飼いたいという日本人女性など、思えば、不思議な感じの人たちからの電話ばかりでした。
中には電話の後ろで子猫の声がするのに、「子猫がほしい」とのこと。
「子猫の声がしますよ」というと「工場だから。」
「子猫は昼間誰か家にいないとダメですよ。奥さんは家にいて面倒見れますか。」
「大丈夫ですよ。」
「では奥さんに直接ご連絡するので電話番号を教えてください。」
「それじゃ、また連絡します。」
こんな調子でした。
電話の背後の子猫の声は、必死で鳴いている様子。
その子のことを考えると、とても暗い気持ちになりました。
やりきれない思いでいっぱいでした。
何かおかしい!! もしかしたら、犬猫を、海外に持ち出しているグループ、個人などがいるのでは・・・。
猫ちゃんは、成田より海外に持ち出された可能性もあるかもしれません。
もし、可能なら、航空の荷物(犬猫)係りに連絡をいれ、該当する猫が、いなくなった日以降、空港から飛び立っていないかどうか、成田空港に調査していただく捜査方法もあるのではと思った次第です。
検疫などのことには疎いのですが、猫も何週間かは空港に検疫でいなければいけないのなら、メールで猫の画像を送るなどして、成田空港を調査する手もあるのではと思います。
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そこで、猫を海外に出国させる場合、検疫はさけて通れないので、まずそこから当たってみようと思いました。(猫については、輸出検疫が法律上開始されたのは平成12年1月から)
荷物係り・・・となると、各航空会社の管轄になってくるので、それに関わる人も不特定多数になり、ここから調べるのは難しいと判断しました。
犬や猫はごく少数ですが、機内に持ち込めることもあるそうですが、人間並みにスペースを確保する手続きを取らなければいけないそうで、業者がそこまでする可能性は低く、貨物扱いで運ぶケースが多いのではないかと思い、とある空港の検疫課に、猫の検疫について問い合わせてみました。
電話で対応してくださった方によると、海外へ持ち出す猫の検疫については、入国の際の検疫の方が厳しく、入国先で定められた期間行うので、国内の猫の出国手続きについては、簡単な書類チェックと健康診断を行うだけで短時間で済み、個体識別のための写真は取っていないので、写真などを送られても該当する猫が持ち込まれたかどうかは解らないという説明をされました。
ただ、猫の捜索に関わっている以上、そこで引き下がるわけにはいかなかったので、まず国内の大規模空港の2ヶ所の検疫所を当たってみました。
N空港には二つの検疫所があり、その2ヶ所に確認したところ、ヨーロッパ方面に出国する動物の検疫を担当する「検疫第1課」では、問い合わせした過去約2ヶ月の間、出国の手続きをした猫は3頭に対して(種別は全てアメショとのこと)、アジア方面に出国手続きする「検疫第2課」では同じ期間で出国手続きした猫が95頭!!と歴然とした差があって、海外に純血種を持ち出す業者についての、Aさんのご指摘は間違いないかもしれないと感じてしまいました。
ちなみH空港の検疫部署である「T出張所」にも確認したのですが、こちらは海外線が中華航空と大韓航空(たしか・・・)しかないそうですが、同期間出国したのは3頭で、シャム・チンチラ・雑種各1頭ということでした。
(猫の種類については、申請された種類で登録するそうなので、シャム猫をペルシャ猫と表現するような間違いでなければ、そのまま登録されてしまうそうです。つまり、見た目はアメショでも雑種とすればそれはそれでOKということでした。)
もちろん犬や猫の検疫はどこの検疫所で受けても良いそうなので、他の検疫所から許可を得て、出国している可能性もないわけではないのですが、もし業者が実際に捕獲した猫を出国させているのであれば、今現在日本国内で猫の盗難が多発して輸出されていることが、広く社会問題になっているわけではないので、摘発される危険性は低いことから、移動の費用を考えると県内で捕まえた猫をてっとり早く国外へ持ち出すのには、飛行機を使うのが一番なのかな・・・と推測するに至りました。
(船便は、猫が軽量であることと、現地につくまで日数がかかるので、可能性は低いと思いました。)
猫捕り業者がペット業者を名乗ったり、あるいは個人の素性を偽って、猫を持ち出すのはとてもたやすいことような気がするのです。
出国手続きをした猫の頭数を調べた時に、何月何日に何頭出国しているかや、出国先の国別頭数も調べたかったのですが、プライバシーの問題があるので・・・ということで断わられてしまいました。
そこで、実際に猫を探す場合、警察に「盗難届け」を出して受理されたら、直接空港へ行って検疫所に確認の依頼をするか、もしくは写真を送って調査してもらうか、どちらかしなければならないと思いました。
私は法律関係には詳しくないのですが、盗難届のコピーだとしても持って行けば、猫探しの理由の証明になると思うので、検疫所の対応も違ってくるのではないか・・・?と考えました。
そして更に飼主の委任状も持っていけば、検疫所で猫の問い合わせをするのは代理人でも可能なのでは?とも考えました。
勿論、検疫所が全面協力をしてくれるかはわかりませんが、私が電話で問い合わせをした限りでは、検疫所の方は皆さん丁寧に受け答えして下さいました。
(検疫所は24時間体制なので、夜間に電話したのにも関わらずです。)
私が、「猫の出国先の統計など詳しい資料を貰いたい」と話したところ、「公開できるものであれば・・・」とおしゃって、資料をさがしてくれました。
(ところがなかったそうです。これについては猫の検疫が平成12年1月から始まったということで、データについては現在集計中で、公表出来る段階には達していないとのことでした。)
ただ、悲しいかなお役所の宿命なのか、色々なニーズに対しての対応の是非を判断することは、現場では難しそうでした。
実際にこのような猫の捜索について、検疫所がどのような見解を持っているのか確認するために、検疫所本所にも問い合わせをしてみました。
電話での質問に対する解答の要約ですが、次の通りです。
例えば、飼主から猫が盗難にあったことを文書(写真付き)で連絡をもらっても対応は難しい。
検疫所の権限が決まっていて、個人レベルでの捜査には応じられないので、そのような問い合わせがあっても、対応は出来ない。
ただ、警察から法的な手続きを得て、捜査の依頼があった場合は、検疫所の権限を越えない範囲で対応出来るとのことです。
また、検疫を受けて国外に持ち出された猫の過去のデータを調べるといった諸々についても、検疫所の職員は国家公務員の立場から、持ち込まれた動物はその人の財産になるので、個人情報の問題があり、それを公開することは難しい。
このような件に関しては、警察に相談してもらって、どのような方法を取るのが望ましいか、聞いてもらった方が良いということでした。
ただし、空港の検疫所に出向いて直接尋ねるという行為に関しては、近所の人に「このような猫を見かけなかったですか?」と聞くようなものなので、問題ないと思うが、空港の検疫所でどのような判断がされるかは、こちらではわからない。
ただ、よほど印象に残る猫・または飼い主の持込でなければ、検疫所で写真を保管しているわけではないし、他の動物も沢山見ているので、職員の記憶はさだかではないと思う。
尚、写真を持ち込んで、これから出国手続きをするためにその猫が本当に持ち込まれたとしても、検疫所では出国を阻止する権限はないとのことです。
以上のことから猫の海外持ち出しの捜査について、私個人が導き出した結論は、個人よりも団体関係の働きかけがより効果的?かもしれないということ。
(何度か愛護団体の方ですか?と聞かれましたので。)
また、警察がどういう対応をしているか。または警察からの検疫所に対する働きかけを、どのように仕向けるかによって、検疫所の対応が違う可能性がある・・・ということでした。
警察からの正式な捜査礼状があれば、検疫所はそれに従う・・・という見解ではありましたが、現実問題として、猫の捜索で警察の捜査礼状をとることは非常に難しいことが考えられることから、通常の猫探し同様、「出国手続きに持ち込まれた動物の行方を探し当てる」ということに関しては、想像以上の困難や手間がかかることは必須です。
万が一、猫が業者に捕まって海外へ持ち出されるようなことになった場合、飼主がそれを取り戻すことは、不可能なことと言えると思います。
もし幸運にも、猫を探しあてられたとしても、それが検疫のある国に出国していたとしたら、今度は入国先の検疫所に、(検疫の期間によってはまだ抑留されている可能性もあるので、)確認のはたらきかけをしなくてはならないので、その場合は本人が申請しなければ如何ともし難いと思います。
更にこの場合は、新たな問題が立ちふさがることになり、猫探しは苦難の道を極めることと思います。
ましてや、検疫を義務付けていない国に出国してしまたら、もう探す手だてはありません。
猫捕り業者の猫の海外の持ち出しについて、業者が実際どのように活動しているのか、私はきちんと調査したわけではありません。
ただ、現実に猫の里親探しをしている方が、本当に猫の飼主になりたいがための問い合わせではなく、何故こういう電話がかかってくるのだろう・・・と思われる事例があることから、例え話しになりますが、猫捕り業者が外出自由な血統書つきの猫を捕獲して、商品として流通させるとしたらどうなるだろうか・・・という推測の元に、業者による猫の海外持ち出し説として、仮説を立ててみました。
皆さん、くれぐれも猫の外出についてはご用心下さい
。
そして、このようなケースは仮説ではありますが、外に出る猫には常に危険が付きまといます。
万一のことを考えて、改めて猫の室内飼いの徹底をお願いします。
猫の身の安全、ましてや彼らの命は、飼主であるあなたにしか守ることが出来ないのです。
〜猫の外出には危険がいっぱい・猫は室内で飼いましょう〜
私は声を大にして訴えたいです。
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